世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


グレンゴイン 12年  12年  43.0%

  • 蒸溜所名: グレンゴイン蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: イアン・マクロード・ディスティラーズ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: 全世界

クリス・グッドラムSCORE7.5

香り
古い大麦の籾殻、麦わら、オレンジの花のハチミツ、温州みかん、タンジェリン、わずかにクリーミーなオーク香などを感じさせる非常に繊細なアロマ。長い熟成期間を経ているのは間違いない。少し時間をおくと、成熟した香りがとても心地よくなる。
舌ざわりはやや水っぽい。せわしないトフィー様のオーク香が、かすかな大麦の風味をかき消す。
フィニッシュ
長さはミディアム。やや麦わらのような風味が続く。それでも後味はスパイシーで心地よい。
コメント
できたての頃は、複雑さの種を持っていたのだろう。しかし熟成期間とオーク香がうまく機能しなかった。とはいえ、心地よい香りはある。

オールウィン・グウィルトSCORE7.2

香り
最初は少しとっつきにくく、香りが開くまでに時間がかかる。スパイシーで、穏やかなフルーツ香(モモ、メロン、イチゴ)がある。空気に触れるにしたがって、バターやトフィーのような匂いが立つ。バニラファッジとコーヒーミルクシェーキの香り。
バターキスト社のトフィー味ポップコーン、バター、パン、何かハーブ系の風味、底流する灰のような風味などが組み合わさり、とてもまろやかな味になっている。
フィニッシュ
最後はかなり短い。その後で、アスパルテームのような人工的な甘味がにじみ出る。
コメント
舌の奥のほうで、かなりしつこくまとわりつくような味。そんなに複雑というわけではないが、口に含んだ瞬間はなかなか面白かった。